自己中彼氏
聞こえるのはテレビの音だけ。







「私だって……。
春人に助けてほしかったんだからねっ!!」







「うん……」






「悲しい顔してたって聞いて
急いで来たんだから」







「うん……」







春人の手の中は温かくて
気持ちよかった。








優しく包むまれていて
心が安らいだ。







「由香……倒していい?」





「はっ!?」





「いや。倒すね」




そういって私は床に
押し倒された。




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