月物語2 ~始まりの詩にのせて~
「私達は、張湯と伯升を連れて城をでる。
彩夏の脱獄はお前にやってもらう。
彩夏の鍵はお前に任せる。」
「まさか…」
「獅子の術は、劉巾が解くことになるだろう。
獅子が自ら申し出てきた作戦だから、劉巾も協力者と考えられる。」
「祝融様…」
「彩夏の具体的な脱獄方法は獅子に聞け。
会うことはそれほど難しくはないだろう?」
「ちょっ、ちょっと待ってください。
いくらなんでもやりすぎでは。
私はてっきり…」