月物語2 ~始まりの詩にのせて~
「どうしてあなたを打つの?
朱雀はともかく、あたしは大丈夫よ。
結構頑丈なんだから。」
「私も大丈夫です!!」
朱雀が慌てて言った。
「ふふ。
ですって。
だから、あなたに任せるわ。
あっ、でも、蜘蛛は怖い…
かも…」
それを聞いた張湯は思わず吹き出した。
「ところで、その荷は一体何が?」
「あっ、これ?」
礼は金大好に用意させた包みを開いた。
「「「「………」」」」
「って、ちょっと!何よこれ!」
金大好に用意させたと聞いたときから、こうなる予想も半分くらいはしていた。