月物語2 ~始まりの詩にのせて~



「皮肉だな。
赤庭団が暴れてくれたからこそ、闇塩の道が通せた。」



「今は、犠牲が必要な時ってことですぜ。」



栄楽は何も応えなかった。



荻青は盗っ人だった。



学問はしたことがないと言うが、時々鋭いことを言う。



だからそばに置くことにした。



それで何とか簡単な字くらいは読めるようになった。




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