月物語2 ~始まりの詩にのせて~



「その前に、あんたの副官さんがいるんだが。
お前も聞くのか?」



「やはり、気づいていたのか。」



伯升が姿を現した。



「聞くなら、お前も巻き込むことになるが?」



「隊長のためなら、かまわぬ。」



「待て。」



張湯が慌てて止める。



「全然話が掴めん。
一体何なのだ。
私は伯升まで巻き込む気はないぞ。」



「いいえ。
どうか、私の覚悟をお受け取りください。」





< 80 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop