狂愛

店長が帰ってきて俊は居心地が悪そうにした。



「今日は帰るよ。 また、来るかも」



それだけ言うと彼は足早に去っていった。


何度も乗った黒色の車は大きなエンジン音をたてて夜の闇の中に消えた。



結局、俊が犯人なのか。

なにをしに来たのかも分からない。



でも、どうして私の居場所を知っていたのだろう。


本当に偶然?


それとも、やっぱり……?




私は、かつての恋人を疑い始めていた。



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