狂愛
「薬、効いてきた?」
「く…すり…? なに、したの…?」
ダメだ、ろれつが上手く回らない。
熱があるみたいに頭もボーっとしてきた。
「大人しくしてもらうための即効性の薬だよ」
さっき飲み込んだものだ…。
ダメ、身体が動かせない…。
手に力が入らない…。
それに気付いたのか、悠木は私の両手を離しゆっくりと私の身体を弄び始めた。
「んぁっ…はぁ……や…だ」
「いい声だよ美月。 もっと啼いて」
「やぁっ……」
こんなことしたくないのに。
どうしてこんなことになってしまったの?
どこで私達は道を間違えたんだろう。
もう瞼が重い。
意識が…。