修行しましょう!

大学からの追放か、田村さんにネットに公開されて世の中からの追放か、秤にかけると前者の方がまだマシだと考えた私は、黄色い腕章をしている委員会から逃げながら撮影しなければならなくなった。そして田村さんに電話した。
「分かった。何とか手を打ってみる。撮影続けなさい。失敗は許されない。高田、どうなるか分かっているわね。とにかくやりなさい」と田村さんは言った。
私は新一年生より何倍もの運動量が必要になった。委員会から身を隠しながら、時には逃げながら撮影を続けた。
建物や草木に隠れながら撮ったり、先回りして小高い丘の上から撮ったり、委員会に見つかり集団の中を走り逃げながら撮ったり。
藤沢を過ぎた辺りですでに疲れきっていた。
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