修行しましょう!
天気は快晴なり。
大船に行くため、私は東海道線に乗りました。
お坊様に言われた通りずっと右側の景色を見ていました。
すると大船駅に近づくと右に山が見え、なにやら白いものが突き出ているのです。
なんでしょうあれは。
駅を降りその山の麓に行き、長い階段を登りました。
もう少しで登りきろうとした時、私の目に飛び込んできたのは、真っ白い、巨大な観音様のお顔でした。
なんだこりゃ!
恐る恐る階段を登りきり、観音様に近づくと、その巨大さに足がすくみました。
でかすぎる。
でかすぎて恐いのに顔が穏やかでさらに恐ろしい。
観音様は胴体の上から山に突き出てる形でした。
するとこの山の中には残りのお腹から足があると思うと、
やはりでかいのです。
でも呆然と見ているうちに、恐怖が和らぎ、ワクワクしてきました。
観音様に、私の全部を任せていいような、なにをしても優しくしてくれそうな感じがします。
その巨大さに圧倒され、顔を上げ立ち尽くしていました。
すると私と同じように、観音様を見上げて立ち尽くしている観音様がいました。
こちらも真っ白。
観音様と同じ格好で人間サイズ。
私の視線に気付くとそのミニチュア観音様も気付いて、こちらを向きました。