修行しましょう!
その女の子は険しい顔をして、今にも走り出す構えをした。
なんだ?
私は後ずさりをした。
なんだなんだ?
突然猛ダッシュでこちらに向かってくる。
私は逃げた。猛ダッシュで大船観音の後ろ側に回った。
待て このミニチュア!
猛スピードで追いかけてくる。
なんだなんだ!
田村さんが撫でた右足膝炎症は全回復していた。ついでに両足首まで。
私は驚くべき速さでもって大船観音を一周し、階段を駆け下りた。
なおも追いかけてくる。
私は階段を下りきると右の山道の方へ走り木に隠れた。
女の子は階段を下りきると右へ曲がり、駅の方へ走っていった。
あれは森田さんではないか!
なぜこんな所でこんな事をしてる時に会ってしまうのだ。
しかしまぁうまく逃げれた。
撤収しよう。
隠したカメラを回収しなければ。
私はまた階段を登ろうとした。
その時、
初老の女性が階段で腰を抜かしていた。
「初めて見ました
初めて見ました」
「あの、大丈夫ですか」
「大丈夫です大船観音様。私は大丈夫です。ありがとうございます」
「このミニチュアめ!」