ありがとう
結局悠里の長々とした恋愛のお勉強時間で時間が過ぎていき、家に着いてしまった。
そんな毎日を繰り返しているからなれてはいるけど。

「ただいま~!」
「あら、みいちゃんおかえり!はやかったねー」

家に帰るとお母さんと弟がいた。
私には父がいない。

幼いころに離婚し、お母さんのほうに引き取られたのだ。
女手一つで私たち姉弟を育ててくれた母には本当に感謝している。

「あ!みいちゃん!そういえば優くんがこっちに引っ越してきたらしいわよー!」
「え?」

優。それは私の初恋の男の子。
こんなバレー一筋の私でも一応ちっちゃいころは恋してた。
とかいっても保育園だけどね(笑)

「っていうかうちの隣のマンションだからまた仲良くできたらいいわね」

隣?まあうちには関係ないけど。


優は覚えているだろうか。
私との約束を。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop