ありがとう
過去の約束
過去なんていったらうーんと昔な感じがするけれど、過去は過去だ。
優との約束はあたしにとって『過去の約束』になっていた。
‐小学校入学前‐
小学校入学式の入学式の1週間くらい前に、優が引っ越してしまうことをしった。
「なんで? なんでどっかいっちゃうの?」
生まれたときから一緒にいた優が隣にいなくなってしまうのが幼いあたしには、あたしを守ってくれていた人がいなくなってしまうという不安で押しつぶされてしまいそうだった。
保育園の頃、あたしはずっと一人だった。
いじめられてるなんて言ったら大げさだけど、気が強い女の子にどうしても言い返すことができなかった。
「ひとりってさみしいよね~」
「なんもはなさないんだもんなんかあのこいやだ~」
なんて保育園児達なりの悪口を言われ、泣くのはくやしかったから黙ってたえてた。
そんな時、いつも助けてくれたのが優だった。
「せんせ~! みなみちゃんがこの子達にいじめられていま~す!」
なんておっきい声で叫んでその子達がいなくなったところで
「僕がいるから大丈夫」
って一言言って手をぎゅって握ってくれる。
そんな優が大好きになった。
優との約束はあたしにとって『過去の約束』になっていた。
‐小学校入学前‐
小学校入学式の入学式の1週間くらい前に、優が引っ越してしまうことをしった。
「なんで? なんでどっかいっちゃうの?」
生まれたときから一緒にいた優が隣にいなくなってしまうのが幼いあたしには、あたしを守ってくれていた人がいなくなってしまうという不安で押しつぶされてしまいそうだった。
保育園の頃、あたしはずっと一人だった。
いじめられてるなんて言ったら大げさだけど、気が強い女の子にどうしても言い返すことができなかった。
「ひとりってさみしいよね~」
「なんもはなさないんだもんなんかあのこいやだ~」
なんて保育園児達なりの悪口を言われ、泣くのはくやしかったから黙ってたえてた。
そんな時、いつも助けてくれたのが優だった。
「せんせ~! みなみちゃんがこの子達にいじめられていま~す!」
なんておっきい声で叫んでその子達がいなくなったところで
「僕がいるから大丈夫」
って一言言って手をぎゅって握ってくれる。
そんな優が大好きになった。