37度の微熱
「安輝!」

ぼーっとしていると、曲が終わり、満足そうな顔をした弥生が俺の隣に座ってきた。


「お前、まだ顔赤いな?ちょっと酔ってる?」

「う~ん…眠いかも」

そう言って俺の肩に弥生の顔が乗っかった。

「弥生!?」


俺は目を丸くして肩にのっかかる弥生を起こそうとしたがびくともしない。


「まじかよ…」

どうやら完全に寝てしまった。
こんなに騒いでる中、スヤスヤ眠る弥生を見て少し笑った。


晋司もゆかもそれに気づき、二人で笑ってる。


弥生を起こそうと思ったが気持ちよさそうに寝てる彼女を見て
なんだか悪い気がしたから、そのまま寝かせとこうと思った。



隣を見れば弥生の寝顔。



ぐっすりと気持ちよさそうに隣で寝ている弥生とはよそに
俺はゆかが話してくれた弥生の事情をずっと考えていた。




いつからか俺も一緒に眠ってしまっていた…





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