37度の微熱
「…安輝は本当の恋したことないんだよね?」

突然の弥生の質問はいつも唐突すぎる質問だ。


「本気の恋愛って?」

晋司や弥生が言う本気ってなんだよ。

俺はいつだって本気のつもりだ


「…わかんない」

「…なんだそれ」


弥生のあっけない返事に思わず苦笑いをしてしまう。


「あたし、やっぱり最低女だよ」

笑いながらもどこか悲しそうな顔をして言った弥生は涙でいっぱいだった。






どうせ恋愛なんてもうしないって思っても必ずしてしまう。


どんなに傷ついても、逃げても、また傷ついて追いかけるんだよ。


ひたむきに、がむしゃらに。また何度も繰り返すんだ。



繰り返していいんだよ、弥生。







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