37度の微熱
何やってるんだろう。俺…

こんなキャラでもないのに…


でも泣いている弥生をほっとけなかった。

気が付けば体が勝手に動いていたんだ。


「…安輝?」

きっと弥生は俺の行動に目を丸くしてるはずだ。


「…我慢しなくていいから」


俺は優しく弥生に触れる。

弥生は落ち着いたのか、しばらく俺の胸で声をこらして泣いていた。


高鳴る感情を抑えきれない俺たちは、きっとひたむきすぎる。




誰もいない公園で俺は弥生が泣き止むまでずっと強く抱きしめていた…








なぁ弥生。

あの時のことは今でも忘れられないよ。

この時はまだ分からなかったんだ


ごめんな。


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