37度の微熱

元カレの存在

俺はしばらく弥生を強く抱きしめていた。


恥ずかしさなんてもうなかった。


ただ単に抱きしめたかったんだ。


少し落ち着いたのか、弥生が泣き止んで、俺を強く抱きしめる。



「…安輝…ありがと…」


震えた声で静かに俺の胸で誤る弥生がなんだかすごく小さく見える。


「…うん…」


こんな感情になったのは初めてだ。

誰かを抱きしめたいなんて。



夜空に浮かぶ星空と光輝く月が俺たちを照らすようで、
とても切なくなった。
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