37度の微熱
俺はなんだか気味が悪くなった。



こんなにもついていない日なんてあるのか?


次は事故か何かで最終的に死ぬんじゃねえの?    


今日は学校が終わったら早く帰ろう。
家に帰って大人しくゲームでもしとく。


学校が終わって俺はダッシュで靴箱に向かい、自転車置き場に向かう。

自転車を探しているとき、俺はハッときづいた。



俺は今日、チャリをパクられたことを。



生憎、親は仕事で家にいない。

学校から家まで歩いて帰るなんて無茶だ。

どうこう考えているうちに気が付いたら俺は晋司のチャリに乗っていた。



ごめん、晋司。
今日だけ!


晋司は今日の放課後、予定が入っているみたいだった。

トイレでやたら、髪のセットばかりしていたから、きっと今日は合コンが何かなんだろう。
隣のクラスの奴と打ち合わせをしていたからきっとそうだ。


でも今の俺にはそんなことはどうでもいい。



このまままっすぐ家に帰んなければ俺は死ぬ!

今日は俺にとっての人生最大時。


大殺界の中の大殺界だろう。
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