37度の微熱
健ちゃん=元カレ…。



その男は弥生と同じ聖鵬高校の制服を着ている。


いかにも誠実で真面目そうな男。


俺とは全くの正反対のタイプだ。




俺はただ、呆然と二人のそばにいるだけで、二人のやりとりをただ見ているだけだった。


弥生とその男に長い沈黙が続く。

気まずいのか二人とも目を合わせようとしない。




「…あんた誰?」


俺にやっと気づいたのか弥生の元カレが俺に向かって、キレた口調で尋ねてきた。


俺を見る目は、まるで差別のような目。


下から上へと全身を見渡している。


「それって第一の制服だよね?」

何が言いたいのかはすぐに分かった。


なんでお前みたいなバカな奴がここにいるんだ、と。

なんで弥生と一緒にいるんだよ、と。



そうだろ?
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