37度の微熱
「自分の女ぐらい、ちゃんと捕まえておけよ」

俺は弥生の元カレに向かって大きな声で言った。




先に喧嘩を売ってきたのはそっちの方だ。




「…お前に言われたくない」

二人の仲は険悪状態、と言って良いだろう。

端から見れば近所迷惑。


こいつも一人の男だ。
誰だって好きな女が他の男と一緒に居るのを見れば、怒って嫉妬に狂うに違いない。



「弥生、今までこいつと何処に居たんだよ」

弥生の元カレが少し落ち着いたのか優しく尋ねた。



「…だから、健ちゃんには関係ないってば」


「…なんでだよ!俺はお前の彼氏だろ!」

「…何言ってるの…?
好きな人がいるくせに!あたしはもう必要ないんでしょ?」




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