37度の微熱
「けど、本当によかったな。おめでとう」

晋司が幸せだと、俺も嬉しい。

こいつにはガキの頃から世話になってるからか、俺にとって、晋司は家族より大切だ。



「ありがと! あ!安輝はどうなったの?」

俺は晋司の言葉にビクッとした。


晋司が言っているのは弥生のことだ。


あれから弥生とはどうなったのか、と聞きたいんだろう。



その言葉と同時に俺は昨日のことを思い出した。



弥生の事情。



弥生の元カレ。



弥生の身分さえも。



俺には関係ない。 



関係ないことだ。




そう思っても自然と弥生の顔が俺の頭の中に染めついてくる。





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