37度の微熱
こんなときにもでるおせっかい晋司だ。
「ちがうちがう。そんな人いないから」
俺は冷静に晋司の話しを受け流す。
朱里を見れば、俺の返事に疑わしい目で
俺を見ている。
「ふ~ん…。
あ、それより聞いてよ!昨日嫌なことあったの」
「また朱里の愚痴かよ~」
「晋司は黙ってて!」
「はいはい」
朱里は口をとんがらせて、何かを思い出して怒っている。
「で?何があったわけ?」
俺と晋司はいつも朱里の愚痴を聞く存在でもある。
朱里の愚痴はいつも冴えない話や
彼氏の話。そしてたまに女絡みだったり。