37度の微熱
「昨日友達5人ぐらいでゲーセンにたまってたわけ!
そしたらその通りを通った聖鵬の女がめっちゃ見てきたの!
しかもガンつけてきてさぁ」

「え?聖鵬!?」


俺は朱里の話にびくつきながらもすぐに食いついた。

晋司も聖鵬と言われすぐに反応していた。


「そうそう。
めちゃくちゃ頭よくて、お坊ちゃんかお嬢様しかいない
高校で有名な聖鵬だよ!」



「でも、そいつらだけだろ?
ガンつけられるなんて俺らにはしょっちゅうあるじゃん」


「まだ、そんなの序の口だもん。
朱里たちなんて言われたと思う?」


朱里は昨日の怒りでいっぱいで興奮しているのか
本当に怒っている。


「聖鵬の女集団に
『第一の制服じゃん。頭悪くてなんも考えてなさそ~
よくあんな汚いところに座れるよね』
って言われたの!」

「…それはひどいな」

黙っていた晋司が口にした。

「晋司も思うでしょ!?
マジ、ひどいよね。朱里たちは
確かにバカだけど、人並みの礼儀だって
あるし、あんな言葉遣いしないよ」

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