37度の微熱
「俺、今大殺界の中の大殺界なんだよ」

「…は?」
晋司はあきれたように俺を見ている。

「俺、いつもついていない方だけど、今日はそれの度が越えてるんだよ!
学校行って宿題忘れるは、生徒指導の板倉には説教されるは…
ほら、今日の朝だってそうだろ?」


「…それって全部自分のせいじゃね?」


晋司は俺をまっすぐ見て俺が気づいていて気にしないようにしていた
ことをズバッと言った。


「はぁ!?んなわけねえだろ!
あ!愛美!半年付き合ってただろ?振られた…」

「は!?マジかよ…」

さすがに晋司もこれには目を丸くしている。

「うん…。な!?
怖いくらい次から次へとついていないだろ?!」

「…そうだけど」

「俺、きっとこのまま、まっすぐ家に帰んねえときっと次は「死」に至るんだよ!」

この言葉にさすがの晋司も完全にあきれてる。


「…で?俺のチャリを勝手にパクって家に帰ろうとしたわけだ?」
晋司はあきれたように俺に言う。


「…いや、違うんやて。だって、知らない奴のチャリを勝手に借りるのはさすがにまずいだろ?ここは、親友の優しい晋司君のチャリを借りようかなーって」

「……」


さすがにもう言い訳は聞かない。
何も言わない晋司。さすがに怒ったかもしれない
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