37度の微熱
「そっか…そうだよな!安輝、ありがとな」


晋司は俺の言葉に安心したのか笑顔でお礼を言った。


「弥生ちゃんとさ…なんかあった?」

「え?」

「安輝、俺に言わないだけかもしんないけど、すぐ分かるよ?」

「…弥生のことはもういいよ。あいつ、彼氏いるし」

「え!?昨日別れたって聞いたじゃん」

「なんかの勘違いだろ?すぐ、また戻るよ」


少し笑いながら晋司に言った。


「もう、いいよ、そんな話。早く教室行こーぜ」

俺のことはいいんだよ、晋司。
お前は自分のことだけ、考えてろよな。


心の中でそう呟いた。
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