37度の微熱
その日の学校は平然と終わっていった。

なんだかんだだるいといっているけど、
俺は子の学校を少しは気に入ってるんだ。

でも、どんな授業でも昨日の夜のことが頭から離れない。

弥生はあれからどうなったんだろう。

両親に怒られなかったか、とか。

元カレとはうまくいったのか、とか。


考えるのは弥生のことばかり。

考えないように、と思っていてもそんなの無理だった。


頭から、昨日の記憶が焼きついていて、どうしても離れない。






「安輝~!」

背後から聞こえる甲高い声にハッと我に返る。


「朱里!」

「安輝~この後予定アリ?」

「あー全然ないけど…」

「よかったらみんなでカラオケ行かない?
今から駅前のカラオケまで行くけどどう?」

「あー、いいじゃん。行く行く」


ちょうどスカッとしたい気分だったし。




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