37度の微熱
「でも、俺チャリがねえよ?」

「え~?じゃぁ、朱里とニケツね~」


「朱里太ったから重いだろうね~」

「うっさい!チャリ持ってくるからちょっと待ってて~
ほかのみんなは校門で待ってるからさあ」

「わかった。じゃぁ、俺も校門に言っとくわ」


そう言って校門へ向かう。
門にはたくさんの人だかり。
みんな、なんか変だ。


「あ、安輝!お前もカラオケ行く?晋司はデートだろ?」

「あー、今誘われたから行く。
ってか、何でこんな集まってんの?」


「なんか、門に聖鵬生がいるからさあ」


聖鵬…?

その言葉に目を丸くし、すぐさま反応した。


「聖鵬がなんでうちの学校にいるんだよって話だよなー。
話しかけても反応ないし。まぁ、俺の髪と、ピアスみたら怖いのかもね
いかにも真面目そうだったし」

「どんな奴だった?!」

「え?あー、普通にかわいいけど」

「ちげーよ!そうじゃなくて…」



「安輝!!」

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