37度の微熱
第2章

境界線





そっと俺の胸に
彼女は彼女は飛び込んできた。


「弥生…」

彼女の肩に触れる寸前になるとこで俺は手を止めた。

「なんでだよ…」

なんで俺のとこにくんだよ…


「安輝に逢いたかった…」







その言葉を聞いて俺は一瞬我を失った。





――――逢いたかった―――――






そしてすぐに、我に返る。








ああ…俺、弥生のこと好きなんだ…

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