天然ガールとイケメンボーイ【完】
なんだか涙が出そうになった。
「ごめんね…ずっと曖昧なことばっか言ってて」
「修のことは、もういいのか?俺、ずっと気になってたんだけど」
「修は、幼なじみだよ?梨々をずっと応援してくれてたの」
「そっか…好きではなかったんだよな?」
「うん」
それでも、慧夜と愛桜の件で、一瞬心が揺らいだ。
あたしが落ち込んでも、傍にいてくれた。
修――――、本当にありがとう。
心の中で、そう呟いた。