天然ガールとイケメンボーイ【完】
「おい、夢野!!」
先生に呼ばれてハッと我に返る。
「柳がなー、お前が副会長しないなら会長しないって言うんだが…どうする?」
「柳くんが言ってんのよ?やるわよね?」
女子がみんなであたしを睨む。
「は…はいっっっ!!」
あたしは怖くて咄嗟に返事をした。
「…はっ!!ダメダメ!今のな…「ハイ決定ー!!頑張れよー二人共。はっはっは。じゃあ、あと自習な」
そう言って先生は出て行った。
「言っただろ?お前がなるって」
柳がニヤニヤして振り向いた。
終わった…あたしの半年は終わったよ!!
「どーしてくれんのよ~!!!」
女子は怖いし、慧夜はウザいし!!
もうヤダ…
こうして、あたしの花の高校生活は最悪なスタートを切った。