天然ガールとイケメンボーイ【完】
――キーンコーンカーンコーン
あたし達はチャイムと同時に席に着いた。
――ガラガラ
松山先生が教室に入って来た。
「さぁー皆さん待ちに待った数学の時間ですよ。宿題はやって来ましたかぁ?はっはっはっ」
あたしは、宿題のことなんかより、慧夜になんて話せばいいか、ずっと考えていた。
すると…
「おーい夢野!はっはっはっ。この問題、解いてみろ。はっはっはっ」
あたしは、「わかりませーん」と言って、また考えてみた…
でも…良い案は浮かばず、ずっとうじうじしていたら、結があたしの顔を覗き込んだ…
「どしたの梨々ー、そんな思い詰めた様な顔してぇー」
あたしは、結局結に相談することにした…