天然ガールとイケメンボーイ【完】
結は簡単に答えた。
「さっきはごめん。あんなこと言ってぇー。
てなことを言うだけじゃん。ちょー楽じゃない」
結は、あの俺様慧夜を知らないから言えるけど…でも言うと結がショックを受けそうだから言えないけど…
あたし悩み悩んで…言うことにした。
結には「ありがとぉー♡」と言って慧夜のもとへ急いだ。
あたしは走りながらあの慧夜の鬼のような顔を思い出し、やっぱりやめようかと思ったが走り続けた。
――ドン!
「いったぁーい」と顔を上げるとそこには、あの熱血教師、松山先生がいた。
松山先生は手に持っていた、教科書などを落としてしまい、拾っていた。
あたしも拾うのを手伝い、松山先生に「すいません」と言うと、「走ってはいけませんよ。はっはっはっ」と言われた。
あたしは、相変わらず変な先生だなーと思い、慧夜のもとへと急いだ。