天然ガールとイケメンボーイ【完】
「梨々、授業中俺のこと見てただろ」
屋上に着いた瞬間、慧夜が口を開いた。
はい、そうです。
って、えぇ?
「な、何で知って…じゃなかった。何でそんなこと思うのよ!」
「だって、梨々の方見たら、こっち見てたし」
「何言ってんのっっ!!この自意識過剰男!!てか、慧夜が梨々のこと見てたんじゃないの?!」
冗談で言ったつもりだったのに。
「は…?」
慧夜の顔は何時の間にか真っ赤だった。
え、ちょっと待って?
マジで?
図星??
嘘ぉーーー。
慧夜の真っ赤な顔って初めて見た。
何か、ちょっと可愛い。