天然ガールとイケメンボーイ【完】
「「…え」」
愛桜と…男の声が重なって聞こえた。
「何か、声聞こえて、さ。ちょっと気になって…いや、聞いたのはごめんなんだけど…。…愛桜、悪い。ちょっと二人にしてくんね?」
「え、うん…わかった」
ポカンとしていた愛桜も、部屋を出て行った。
部屋にはあたしと慧夜だけ…気まずい雰囲気があたしの焦りを増幅させる。
「さっきの話…「友達!!!」
「は?」
「だから、友達として凄い好きってコト!!はい、わかったら部屋に戻って!!じゃーねー」
あたしは急いで部屋に戻った。
「おい梨々!!………ンだよ!!」
ドアをドン!と叩いて、慧夜は言った。
足音が遠のいてく…