君に会いたい
出会い



 あの日、私がいたのは、



 立ち入り禁止の屋上だった…




 フェンスに向かって一歩、もう一歩
 ゆっくり、ゆっくり歩み寄る。

 無造作に建てられた緑色のフェンスは
 まるで、私を待っていたかのようだった。


 フェンスに手をかけ、
 目を閉じた。


 映画の主人公みたいに、
 悲しみに浸ってみようかとしたけれど
 心に浮かんだのはなぜか昨日見た
 ドラマの続きが、もう見られない事への
 寂しさだけだった。


< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop