私の最高の100%love
『弘人はなけっして亜美を嫌いになったわけぢゃないんだ。』
ぇ?
嫌いになったから振られたんぢゃないの?
『弘人はな…明日東京を離れるんだ。』
ぇ?
『弘人は野球うまいだろ?監督にな北海道の強いチームに行かないかって誘いがあったんだよ。しかも誘いがあったのは結構前なんだよ。』
監督?
あっ!!
あの時の話はあれだけぢゃなかったんだ…
『で、夏休み前には北海道に行かなきゃいけなかったんだか、まだ迷っていたみたい。』
迷っていた?
弘人には最高のチャンスぢゃない。
『亜美がいたからだよ。亜美のことは誰よりも大切に思っていたんだよ。だから迷っていたんだ。』
『私がいなければすんなり北海道に行ったのかな?』
『多分な…。でも弘人は後悔してないはず。亜美と北海道に行くまでの時間を一緒にすごせたから。』
弘人…。
『弘人…優しすぎだよ…』
『多分、弘人が北海道に行く決心をしたのは花火大会の時だと思う。』
花火大会??
『弘人は俺が亜美を抱きしめるシーンをみたんだよ。』
えっ?
『だから、弘人は俺に亜美を任せて北海道に行くって決めたみたい。』
『ぇ…弘人みてたんだ…』
『出発は今日の5時半だよ。』
『今から行けば間に合うかな?』
『間に合うよ。早く行ってやれ。』
『うん。』
待っててね。
弘人。