新撰組 人殺しの女
番外編
< 211 / 211 >
この作品を見ている人にオススメ
表紙を見る
おいでなんし、おいでなんし、
どうぞ極楽浄土へ。
ここは江戸の花街・吉原───裏遊郭。
男が女を買うのではありんせん。
女が男を買い、女が夢を見る場所でありんす。
その街へと引き取られる条件は
群を抜くほどの美貌、ただひとつ。
名づけて“裏吉原”と、申しんす。
✾
『おまえのような女、俺が抱く価値もない』
選ばれる方法、たったのふたつ。
大金をつぎ込むか、
彼に愛されるか。
✾
*
✾
十六夜
─いざよい─
せせこましくて意地っ張りな月と、
彼は言いました。
此方は十六夜の蝶。
表紙を見る
灯りの無い町、不恰好な握り飯、
刀を差した侍、月が照らす道。
出会いは、そんなもの。
『───寂しいってなぁに?』
愛情を知らずに育った少女がひとり、
幕末の世を彷徨う。
『はっ、死後の世界だ?
俺達まで勝手に殺してんじゃねえ』
けれど、そこには。
“過去”では知れなかった、
ごくありふれた幸せ─愛情─があった。
*
『笑ってくれ、トシ。…俺は鬼にはなりきれんよ』
少女を拾った男は、
そう言いながらも嬉しそうだった。
『俺からすりゃあ近藤さん。
あんたが一番の鬼だぜ』
“時として愛情は、哀しみを連れてくる”
*
彼等と交わした約束はいつだって
やさしくて 、 あたたかくて
そして
『───…幸せになれ。』
哀しいほどに、綺麗だった。
浅葱色の約束。
*
*
※理人の原点です。
拙い文章力ではありますが、それ含め大切
にしているため、あえて訂正していません。
歴史に沿っているようで忠実ではございません。
年月、方言に差異があります。
それら諸々了承の上、温かい目で
ご覧になっていただけますと幸いです。
表紙を見る
平和な現代に生きる礼儀正しい湊財閥のお嬢様
湊 華蓮(みなと かれん)
何者かに池に突き落とされ、気がついたら
____幕末だった!?!?____
突然現れる神様(?)から告げられる言葉
『歴史を変えてはなりません
しかし
あなたにはそれとは別に変えてほしいものがあるのです』
だが、その言葉とは裏腹に、少女は彼らを救いたいと願ってしまう
果たして少女は何を選び、どう行動していくのか──────?
──私が、変えてみせる──
──『運命』を‘ただの運命’なんかで終わらせない──
平和な時代から現れた少女は
風の神との契約の名の下に
神風の如く
時代の流れに逆らって──────
※流血シーンあります……
※新撰組の歴史を元にしたフィクションです
暖かく見守ってくださいませ
start2014.12.13
end 2015.02.16
Special thanks☆
読者様700人越え
ジャンル別最高1位
総合最高88位
雪羽様 真越あん様 ☆kitty★様
素敵なレビューありがとうございます!!