プレゼント
だけど、部活があるから一人で誕生日を過ごさなくていいのが唯一の救い。
バースデーパーティーまでしてくれなくてもよかったのに、雅紀‐マサキ‐が主
催して、部活の後にお祝いしてくれた。
女子だけでファミレスの角一角を占領して行われたバースデーパーティー。
人生で一番、おめでとうと言ってもらえた気がする。
プレゼントもたくさんもらっちゃったし。
ただ、部活の後だから、ジャージ姿だったのが、残念だったけど……。
「部員とパーティーか……一原とはこれから?」
「和也?」
思いがけない名前が出て、首をかしげる。
「付き合ってんだろ?」
「は?」
「え?」
わたしより驚いた表情の大樹。