プレゼント



「え、待て。一原と桜はいつから……」


「卒業するちょっと前だったと思うけど……」


「マジで? うわーオレ、ショックだわ」



ショック……。


その言葉が胸に刺さる。



もしかして……。


大樹は桜が好きだった?



そう言われると、思い当たる節はある。



わたしの親友の桜。


背も低くて声も甘い。


お人形さんみたいな可愛らしい女の子。


桜を好きだという話は和也以外にもよく聞いた。


いつも一緒にいて、わたしと桜は男の子に囲まれて……。


その中に大樹もいた。



まさかとは思ってたけど……。


頭を抱えて辛い顔をする程、桜のこと……。








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