幼なじみは意地悪boy
「してあげよっか」
「へ?」
「オレがキス、してやるよ」
「は、ちょ‥やめ‥」
ニヤニヤ笑いながら陽弥はあたしに顔を近づける。
「や、やめろ変態!」
陽弥の顔を平手打ちしようとすると簡単に避けられた。
「ばぁか。冗談に決まってるだろ」
「な‥!」
「さっさと着替えろよ」
涼しい顔をしてあたしを見下ろす陽弥に少し殺意が湧いた。
ちょっとかっこいいからって調子にのって‥まったくもう!
「それともオレが着替えさせてやろうか?」
「いい!早く出てってよ!」
「ムキになるなよ」
相変わらず嫌な笑みを浮かべながら陽弥はあたしの部屋を出た。