【ほのB】人間の本質は愛なんじゃないかな?



只ならぬ雰囲気に、俺は身を硬くした。



親父とお袋は設えられた上座に腰を落ち着けると、集まった客達に向かって挨拶を述べ始めた。

俺はこの会の主役と言えど、事情のわからない借りてきた猫状態で。

只只、喋る親父の横顔を、客と同じ立場で聞いていることしかできなかった。

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