モノノ怪-血夜桜編-
私の顔が一気に赤くなる。
心臓が凄く煩い。
土方様のお顔が見れなくて、私は俯くばかり。
「珠姫、俺を見ろ。」
顎を掴まれて、顔を上げさせられる。土方様の瞳が見開かれたのを、私は見逃さなかった。
「土方、様?」
ギュッと私を抱き締めてくれる土方様の腕が痛い。
「んな顔、するな。ったく。」
余裕の無い土方様のお声を聞いた。
「土、方様」
「答えは一つだ。珠姫。俺と共に居ろ。愛してる。」
「私で…よろしいのですか?」
「お前だから良いんだ。珠姫以外は選ばん。」
私は土方様に体を預けた。
土方様の鼓動がとても早いのを感じた。
(私と、一緒。)
少し顔を上げれば土方様は耳まで赤くなっている。
何も言えず息を飲むと、土方様は私に気づいたのか、
私の頭に手を添えると己の胸で私の視界を遮った。
「見るなッ」
余裕の無い土方様のお声に私は安堵した。
土方様の思いは違えないものだと確信したから。
私達の間に会話はなされなかった。
それでも、その空間は心地よく穏やかなものだった。
「私も…貴方をお慕い申しております。」
「ッ…知ってる。」
勇気を持って土方様にお伝えすると、土方様が息を飲んだ事が分かった。
土方様は私の頭を撫で、私の頬に触れてきた。
そして、私に優しい口付けをくれた。
「ッ!?」
「ククッ」
急な事で驚いた私みて優しく微笑んだ貴方の顔は今でも忘れられない。
その後私と土方様が想いを通わせていると、
知れ渡ると、近藤様や山南様は祝福をしてくださった。
土方様と私は祝福のお言葉を頂いたり、
冷やかしやからかいのお言葉を頂いたりと、数日間は大変だった。
「ね、珠姫ちゃん、本当にこんなんで良いの?
僕の方が幸せに出来るよ。」
「総司!こんなんとはなんだ!?こんなんとは!!」
沖田様のお言葉に土方様が怒鳴り声を上げて、
逃げる沖田様を追いかける土方様のお姿や
優しく笑って祝福してくださった原田様や永倉様。
最高の思い出だった。
そうした穏やかな時間を眺めているのが好きだった。
心臓が凄く煩い。
土方様のお顔が見れなくて、私は俯くばかり。
「珠姫、俺を見ろ。」
顎を掴まれて、顔を上げさせられる。土方様の瞳が見開かれたのを、私は見逃さなかった。
「土方、様?」
ギュッと私を抱き締めてくれる土方様の腕が痛い。
「んな顔、するな。ったく。」
余裕の無い土方様のお声を聞いた。
「土、方様」
「答えは一つだ。珠姫。俺と共に居ろ。愛してる。」
「私で…よろしいのですか?」
「お前だから良いんだ。珠姫以外は選ばん。」
私は土方様に体を預けた。
土方様の鼓動がとても早いのを感じた。
(私と、一緒。)
少し顔を上げれば土方様は耳まで赤くなっている。
何も言えず息を飲むと、土方様は私に気づいたのか、
私の頭に手を添えると己の胸で私の視界を遮った。
「見るなッ」
余裕の無い土方様のお声に私は安堵した。
土方様の思いは違えないものだと確信したから。
私達の間に会話はなされなかった。
それでも、その空間は心地よく穏やかなものだった。
「私も…貴方をお慕い申しております。」
「ッ…知ってる。」
勇気を持って土方様にお伝えすると、土方様が息を飲んだ事が分かった。
土方様は私の頭を撫で、私の頬に触れてきた。
そして、私に優しい口付けをくれた。
「ッ!?」
「ククッ」
急な事で驚いた私みて優しく微笑んだ貴方の顔は今でも忘れられない。
その後私と土方様が想いを通わせていると、
知れ渡ると、近藤様や山南様は祝福をしてくださった。
土方様と私は祝福のお言葉を頂いたり、
冷やかしやからかいのお言葉を頂いたりと、数日間は大変だった。
「ね、珠姫ちゃん、本当にこんなんで良いの?
僕の方が幸せに出来るよ。」
「総司!こんなんとはなんだ!?こんなんとは!!」
沖田様のお言葉に土方様が怒鳴り声を上げて、
逃げる沖田様を追いかける土方様のお姿や
優しく笑って祝福してくださった原田様や永倉様。
最高の思い出だった。
そうした穏やかな時間を眺めているのが好きだった。