モノノ怪-血夜桜編-
そしたら原田さん達はとても、嬉しそうな顔をされて、
皆を集めると、散り散りになった。
数刻して人をたくさん引き連れて、
私はこんなにも大勢の場所で歌ったことが無いから、凄く緊張して…
皆が見守るなか、歌を歌う。
いつしか人は最初の頃よりも多くなっていた。
夢中になって歌っていた私は気がつかなかった。
「いい歌を聞かせて貰った。」
「斎藤様。」
「すげえや…詩姫!」
「は、恥ずかしい!!」
口々に言われる賛美の言葉に、私は顔が熱くなるのが分かった。
赤くなった顔を見られたくなくて、俯いていたら、頭を撫でられた。
「!?」
「謙遜すんな。お前の歌は本当に凄かった。自信を持て。」
顔をあげると、太陽に照らされ、微笑みを浮かべる土方様のお姿。
「ひ、土方様!?」
息を思わず止めてしまった。少なからず想いを寄せている御相手から、
そのようなことを言われてしまい、驚いたから。
土方様は苦笑され、私から離れた。
幸せを感じていた。
こうやって、皆と仲良くしている日が、いつまでも続くのだと思っていた。
楽しかったこの日々…
私達は何処で間違えてしまったのだろうか…。
今でも私はこの答えを知らない。
皆を集めると、散り散りになった。
数刻して人をたくさん引き連れて、
私はこんなにも大勢の場所で歌ったことが無いから、凄く緊張して…
皆が見守るなか、歌を歌う。
いつしか人は最初の頃よりも多くなっていた。
夢中になって歌っていた私は気がつかなかった。
「いい歌を聞かせて貰った。」
「斎藤様。」
「すげえや…詩姫!」
「は、恥ずかしい!!」
口々に言われる賛美の言葉に、私は顔が熱くなるのが分かった。
赤くなった顔を見られたくなくて、俯いていたら、頭を撫でられた。
「!?」
「謙遜すんな。お前の歌は本当に凄かった。自信を持て。」
顔をあげると、太陽に照らされ、微笑みを浮かべる土方様のお姿。
「ひ、土方様!?」
息を思わず止めてしまった。少なからず想いを寄せている御相手から、
そのようなことを言われてしまい、驚いたから。
土方様は苦笑され、私から離れた。
幸せを感じていた。
こうやって、皆と仲良くしている日が、いつまでも続くのだと思っていた。
楽しかったこの日々…
私達は何処で間違えてしまったのだろうか…。
今でも私はこの答えを知らない。