恋華(れんげ)
「ぷっ!」
あたしは吹き出してしまった。
「あァ~、ハラへったァ~」
「そういや晩ごはん食べに行くんだっけ」
「そうそう。早くメシ行こうぜ、メシ」
「うん♪ 今日はあたしがおごっちゃう♪」
「えっ、マジ!?」
「ストーカーから助けてもらったお礼♪」
「よっしゃあーっ!!」
そう言って男の人はグーにした右手をグッと後ろに引いた。
「フフフッ♪」
ファーストキスは、あたしが親に隠れてタバコを吸ってたせいで、さんざんな結果になってしまった。
あれから7年くらいの時間が流れた。
今度のキスは……もう何度目のキスかは覚えてなんかいないけど、でも今度のキスは“なにかいいこと”がありそうな、そんな気がするキスだった。
だけど、そのときのあたしは自分がキスをした相手の名前さえまだ知らなかった―――
あたしは吹き出してしまった。
「あァ~、ハラへったァ~」
「そういや晩ごはん食べに行くんだっけ」
「そうそう。早くメシ行こうぜ、メシ」
「うん♪ 今日はあたしがおごっちゃう♪」
「えっ、マジ!?」
「ストーカーから助けてもらったお礼♪」
「よっしゃあーっ!!」
そう言って男の人はグーにした右手をグッと後ろに引いた。
「フフフッ♪」
ファーストキスは、あたしが親に隠れてタバコを吸ってたせいで、さんざんな結果になってしまった。
あれから7年くらいの時間が流れた。
今度のキスは……もう何度目のキスかは覚えてなんかいないけど、でも今度のキスは“なにかいいこと”がありそうな、そんな気がするキスだった。
だけど、そのときのあたしは自分がキスをした相手の名前さえまだ知らなかった―――