恋華(れんげ)
「でも、もし貴志がホントに有名人になったりしたら、あたしはちょっと複雑だな……」
「え…?」
「なんか、貴志があたしなんかの手の届かない遠い存在になっちゃう気がして……」
「………」
「ぶっちゃけ、あたし的には今のままで…“あたしだけのマイ・オンリー・スター”のままでいてほしいかも……なァんてね♪」
あたしは無理して笑って見せた。
「蓮華……」
「でもでも! メジャーデビューは貴志の夢だから、あたし、貴志の夢が叶うまでずっと、ずっとずっと応援し続けるよ♪」
「おう、ありがとな」
カレはあたしをいたわるようにやさしい笑顔を見せてくれた。
「うん♪」
今まであたしは、母さん譲りの“男運の悪いDNA”を受け継いだせいなのか、それともあたし自身の自業自得というべきなのか、いずれにしても男の人とハッピーエンドになった記憶が一度もない。
だからまた、いつかカレとも別れなくちゃいけない日がくるんじゃないか、って…ついついそんなふうに思っちゃったりして……。
「え…?」
「なんか、貴志があたしなんかの手の届かない遠い存在になっちゃう気がして……」
「………」
「ぶっちゃけ、あたし的には今のままで…“あたしだけのマイ・オンリー・スター”のままでいてほしいかも……なァんてね♪」
あたしは無理して笑って見せた。
「蓮華……」
「でもでも! メジャーデビューは貴志の夢だから、あたし、貴志の夢が叶うまでずっと、ずっとずっと応援し続けるよ♪」
「おう、ありがとな」
カレはあたしをいたわるようにやさしい笑顔を見せてくれた。
「うん♪」
今まであたしは、母さん譲りの“男運の悪いDNA”を受け継いだせいなのか、それともあたし自身の自業自得というべきなのか、いずれにしても男の人とハッピーエンドになった記憶が一度もない。
だからまた、いつかカレとも別れなくちゃいけない日がくるんじゃないか、って…ついついそんなふうに思っちゃったりして……。