恋華(れんげ)
第11話 「遠い日の宝物」
一緒にいる時間が長くなると、それまで知らなかった相手の意外な一面なんかも見えちゃうことってあると思う。
その日、あたしのパソコンで遊んでた貴志が不意に大声を上げた。
「ヌァーッ!!」
「えっ、なに!? 突然どうしたのっ!?」
「あったよ、あった!俺がずっと探してた“クソゲー”が出品されてるよ~♪」
「く、クソゲー…?」
「クソッタレみたいなゲーム。だから略してクソゲー」
「あ、そっ…」
もっとマシな呼び方ないわけ……。
「蓮華は“ネットオークション”に参加とかできるんだよな?」
「うん。ちゃんと利用登録してるから出品も入札も両方できるよ」
「じゃ、このクソゲー落札してくれよ」
「へぇ。貴志、ゲームとか興味あるヒトだったんだ」
その日、あたしのパソコンで遊んでた貴志が不意に大声を上げた。
「ヌァーッ!!」
「えっ、なに!? 突然どうしたのっ!?」
「あったよ、あった!俺がずっと探してた“クソゲー”が出品されてるよ~♪」
「く、クソゲー…?」
「クソッタレみたいなゲーム。だから略してクソゲー」
「あ、そっ…」
もっとマシな呼び方ないわけ……。
「蓮華は“ネットオークション”に参加とかできるんだよな?」
「うん。ちゃんと利用登録してるから出品も入札も両方できるよ」
「じゃ、このクソゲー落札してくれよ」
「へぇ。貴志、ゲームとか興味あるヒトだったんだ」