恋華(れんげ)
「あの……なんか用ですか……」
この男、どーいうつもりであたしに話しかけてるワケ?
自分があたしにしたことを考えれば、あたしと目を合わせられなくても仕方ないくらいのはずなのに……。
「今夜は久しぶりにこの店にきたんだが、まさか蓮華くんがこの店に戻ってきてるとは夢にも思わなかったよ」
「あたしも最近、戻ってきたばかりです」
「そうか。ふぅん……」
「………」
言いたいことがあるならさっさと言えっ。
あっ…!?
まさかコイツの言いたいことって、あたしのおなかの中にいた“自分の子ども”が、その後どうなったのか、ってことなんじゃ……。
そのとき、あたしの中にすんでる“悪魔”が目を覚ました。
「そーいえば、元気ですよ♪」