恋華(れんげ)

「飲めないお酒飲んでゲロ吐きながら、スケベおやじに手ぇ握られたり、太モモ触られたりしながら、それでも貴志のためにガマンしてがんばってたのに……」

「………」

「なんか、あたしもう疲れたよ……」

「………」

「今夜はどっかの安ホテルにでも泊まるから、あんたら二人は、これからどうするのか今夜一晩ゆっくり話し合うことだね」

「蓮華…」

「貴志、そのコ、多分まだ学生でしょ? 学生なんかに貴志を食べさせてあげることなんてできるのかな?」



「多分できると思います」



はじめてハダカの若い女のコがしゃべった。
しかも落ち着き払った様子で……。

「あたし、貴志のためならなんでもできます」

「リナ…」

「…!」

オイオイ、“リナ”ってアンタ…。
すでに、そーいうカンケーだったワケ……?

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