恋華(れんげ)
「チャキン!」


…とジッポーのライターで火を点けたあたしは、ヤツの目の前に燃え盛る炎の先端を突き出した!


「ぼわっ!」


ヤツの前髪が焼けて、生臭い匂いがあたり一面に広がった!



「な、なにするんだっ」


「もし、それ以上、あたしのカラダに指一本でも触ったら、今度はお前の洋服に火を点けて、全身火ダルマにするからねっ」


「そんなことしてみろっ。火はお前の洋服にまで燃え移って、お前だって火ダルマになっちまうんだからなっ」


「いいよ、それでも」


「えっ!?」


「だって」


「…!?」

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