恋華(れんげ)
秋吉の車が動き出したのは、後ろの車にけたたましくクラクションを鳴らされてからだ。
そしてあたしは翌日、会社を辞めた。
これにはさすがの秋吉も、あのときあたしのついたウソそのものが、実はウソだったことに気が付いたと思う―――――
最初は……
どんな手を使ってでも、秋吉のココロをつなぎとめるつもりだった。
「オトコなんて若いオンナとエッチさえできてれば、それで満足するんだろう」
そんなふうに思ってた。
だからカラダを許したし、“できちゃった結婚”じゃないけど、いざとなれば奥さんと別れさせて略奪することもできるんじゃないかとさえ思ってた。
だってオトコなら誰でも“若いオンナ”が好きだと思ったし、年増のオンナになんて負ける気がしなかったから……。
だけど、全部許しても、何度ヤラせてあげても、それでもオトコのココロはつなぎとめることができなかった。
そしてあたしは翌日、会社を辞めた。
これにはさすがの秋吉も、あのときあたしのついたウソそのものが、実はウソだったことに気が付いたと思う―――――
最初は……
どんな手を使ってでも、秋吉のココロをつなぎとめるつもりだった。
「オトコなんて若いオンナとエッチさえできてれば、それで満足するんだろう」
そんなふうに思ってた。
だからカラダを許したし、“できちゃった結婚”じゃないけど、いざとなれば奥さんと別れさせて略奪することもできるんじゃないかとさえ思ってた。
だってオトコなら誰でも“若いオンナ”が好きだと思ったし、年増のオンナになんて負ける気がしなかったから……。
だけど、全部許しても、何度ヤラせてあげても、それでもオトコのココロはつなぎとめることができなかった。