セーラー服と、スーツ




自宅マンションから、歩いて数十分の所にコンビニがある。


なるべくタバコは切らしたくないから、必ずカートンで買うようにしている。


数日で、なくなってしまうことが多いがー…




「いらっしゃい…あ、大地くんじゃないか」


「店長、こんばんは」


その数日というのが短すぎるのか、店長と仲良くなってしまった。


「またタバコかい?」

「カートンで」

「吸いすぎじゃないか?身体に良くないよ」

「イライラ止めだよ」

「仕事大変だろうけど、身体も労ってあげなきゃ悲鳴をあげるよ」

「若いから大丈夫」

「30なんて、おっさんだよ」
「…」

「とりあえず、毎度あり」


店長とは、いつもこんなやり取りをしている。


身体を心配してくれてるわりには、あっという間にレジに通す。


マジで心配してくれてるなら、売らないよな…



「じゃ、店長また来るわ」

「はいよ」


タバコを片手に持ち、 店から出ようとした時だったー…



< 3 / 131 >

この作品をシェア

pagetop